EPISODE4 新たなる出発    EPISODE5 大沢の逆襲   EPISODE6 30代の復讐  EPISODE1 ファントム・メナス  EPISODE2  苦悩の攻撃

 

プロローグ

遠い昔、はるかかなた(?)青木町で・・・

たった14人で始まった青木フィル。14年という月日をかけて多くの伝説の勇者たちが、天井の無い音楽の頂上を目指し歩いてきた。
3月19日(日)第14回定期演奏会に向け、再び始まるこの『徒然なるままに・・・』。今回は、結成当時からのメンバーである清水由紀子が、心を込めて奏でます。青木フィルの小さい小さい世界の中、『音楽を愛する』という想いを取り巻く笑いあり涙ありの様々なエピソード。でっかいでっかい遥かな夢を信じて。

 


EPISODE4 新たなる出発

20歳のとき、青木中のOBバンドを作ろう!ということで懐かしいメンバーが集まった。
話し合いの結果、OBにこだわった小さなバンドではなく、「自分たちPlayerも、お客さんも感動できる音楽をしたい」という仲間を集めて一緒にやろう!!ということで一般バンドとしての『青木フィルハーモニー吹奏楽団』が誕生した。

はじめは団員も少なく、合奏にもならない状態・・・。トランペットも2〜3人しかいない。それなのに、練習に先生がいない時は、大沢が指揮者になるので、私は一人メロディー吹いたり伴奏吹いたりと週替わりで何役もこなしていた。3年くらいそんな状態が続いて、大沢にはよく「清水が人見知りで愛想がないからだ。」とからかわれていた。
今では、9人で活動しているトランペット。そんな時期を乗り越えてきたからこそ、この9人の仲間達を大事にしたいと思う。わがままな者もいればマイペースの者もいる。音大を出た者もいれば、高校生もいたりで、まとまるのが大変なこともあるけど、いざ、というときのパワーはバンドで一番かな?このメンバーで一つでも多くの本番に乗りたいな。

トランペットパートだけではなく、フィルでは素敵な仲間に出会えたなー。 中学校の頃から頼りにしていた私の憧れの榎本(現・川端下Perc)、後輩なのにいつも相談に乗ってくれるしっかり者の知佳ちゃん(初代副団長)、他にも家庭や仕事の事情で退団せざるを得なくなってしまったメンバーも多く、さみしい思いもした。けど、みんないつまでもフィルのファンでいてくれていることがありがたいことだね。
私の支えになってくれている友が減っていく中で、今まで何度もフィルを続ける事を諦めそうになった私を励ましてくれたり、時には怒ってくれているのが佐藤真由美(Horn)!!彼女のおかげで、アンサンブルの楽しさや、コンクール金賞の体験をすることが出来た。本当に感謝です。
書き出したらきりがないくらいの名前があがりますが、14年の間に、メンバーは替わりながら増えてきています。
今、誰が欠けてもさみしいものです。 できるだけ多くの本番をみんなで体験したい!一緒に楽器を演奏したい!!そう思うのは私だけかな?いや、そんなことはない!! 青木フィルは創団の時から変わっていないものは、仲間を大切にする素敵なメンバーが集まっているということ。それは団長が一番大切にしていることだから。これからも変わることがない。
コンクールで金賞を目指すバンドになったとしても・・・
絶対に・・・!!

 

定期演奏会3月19日まであと6週間。
まだまだ課題がたくさん。

 

EPISODE5 大沢の逆襲

『団長の徒然日記』が始まりました。
4年目の日記ということで・・・思えば、日記なんて書かされたことがあったとしても3日、4日で飽きてしまっていた。
昔、交換日記もやらされたことがあったが、いつも僕が止めていたなぁ
よく続いているなー。飽きっぽい僕なのに何故この徒然だけは続くのか??青木フィルに対する愛情、募る想い、そして情熱のようなたくさんの気持ちが高まり、ついに出てきてしまうグチ・・・。そんなものが僕のペンを走らせるのかもしれない。

映画〔スターウォーズ〕にダブらせての今回の企画ですが、なかなか面白い企画だ。誰に書かせようか悩んだ。立候補もあったけど、僕としては4年間も愛情いっぱいに大切にしてきたこの『徒然』を託すのなら、僕の次に青木フィルにどっぷりはまっている清水由紀子以外にはいないと思った。
清水と打ち合わせをしていると、青木フィルの中ではやっぱり僕が暗黒面(悪役)なんだなぁ。でも、その位置づけは決して間違えではない。

青木フィルのメンバーは、みんな仲間想いで優しい。でもそれが時には甘さになってしまい、僕がブレーキ又はプッシュをかけなければいけない時がある。
厳しいこと、時には無茶に近いこと言うこともありますね。団員はそんな時の僕を暗黒面と思うでしょう。
ある演奏会ではこんな事があった・・・
西郷先生、実行委員、団員のみんなで多数決で曲を決めた。みんなで決めた事だからと心の中では思うのだが、やっていくうちにどうもおかしいんじゃないか?と思って仕方が無い。そんなステージに団員を乗せるわけにはいかないと、僕からお願いをして本番直前になって曲を変えたことがあった(その結果?忘れました。)
私達にとって本番(演奏会)は勝負の時なのです。
覚悟、みたいな気持ちが募るほど自分で『これだ!!』と思うと止まれないんです。
僕の中にある音楽勘が暴走させてしまうんですね。まさに暗黒面


今回の演奏会に僕が姉のように慕う会社の先輩が来る予定です。
入社以来、厳しくも愛情たっぷりにいろいろ教えて頂いています。その人が居なかったら
会社も辞めていたかもしれない。それほど大切な先輩です。
最近になって重い病気罹り体調が悪く、外に出ず家で休養を取る日も多くしているのに
その日だけは行く!!と言ってくれました。
もちろん当日は体調に合わせて無理はして欲しくはありません。
今まで、自分の好きな音楽を自分の為だけにやってきました。
誰かの為になんて・・・ん〜む、好きな子への口説く文句に何度か使ったなぁ〜
ヨシ。今回は《祈り》も込めて・・・彼女の為にいい演奏しますよ。誓います。

僕も34歳になりました。大人の魅力は年と共に得られると勘違いしていた。何事も先を先を目指していかなければ成長なんてできない。コンクールで2年連続埼玉県金賞をすることができて成長はしていると思いますが、まだまだ挑戦者のつもりでいます。大切なのはチームの輪、そして愛情!

愛情とは、ただ仲良く優しくする事ではなく、厳しく相手と向かい合った上で人を生かすことだ。なんて本に書いてあったな〜。

 

EPISODE6 30代の復讐

大沢は、フィルの仲間想いの優しさが、時には仇になってしまうのではないかと心配をし、団長として団員に厳しい事を言う時がある。
私は、そんな彼の気持ちを知りながらも私なりの思いがあり、団員をかばったり甘い事を言うので、彼とぶつかってしまうことがある。

2年前、団長の『今年はコンクールで金賞をとる!!』この一言がいまだかつて無い大戦となってしまった。
創団当時から、青木フィルはコンクールで良い賞をとる為だけの演奏はしたくない!とコンクールは、あくまでも評価をしてもらう目安なだけであって、青木フィルらしい演奏をお客様に聞いてもらえる定期演奏会を大切にしてきた。
コンクールで金賞を目指すとなると、一生懸命に練習をしても上手くなければ吹く事ができないとか、極端な事をいえば、上手ければOKという「実力主義のようなことになるのかなー」と気になった。
学生のバンドと違って、私達一般バンドのメンバーは、学校に行きながら、また、仕事をしながら、家庭を持ちながら、時間をやりくりしてフィルに来ているのです。年齢も高校生から上は30代半ば、実力も学生の時に数年経験しただけの者もいれば音大を卒業した者もいる。私を含め、「どうせ自分は上手くないしぃ」そんな事を思ってしまうメンバーがいるのでは?と心配になった・・・。

大沢と何度も話し合った。時には言い合いにもなった。彼は、もう少しみんなで力を合わせて上を目指して頑張っていきたい。下手だから切り捨てる様なことはしない。するつもりもない。みんなで上手くなる為の、気持ちを一つにする為の、『金賞』という目標なんだ。と私に必死に語った。
私も、彼が非人間的に実力主義なやり方をする奴ではないことは、分かっているつもりだった。
でも、彼が本気になって熱くなると何を言い出すか・・・・

常にバンドの為を考えて、厳しいことを言う大沢と、身近なところにしか目のいかない私の考えの違いで、
これからも、ずーっと続くであろう2人の戦い。

EPISODE1 ファントム・メナス

トランペットを初めて吹いたのが、小学5年生。学校にある5本のトランペットに10人以上の希望者が集まった。オーディションの結果、私はメンバーになることが出来なかった。その後、楽器が増えて再度オーディション。大沢はめでたくトランペットに、さとけん(2005年徒然STAGE4-5に登場)がバリトンに決まった。そして私は・・またもや落ちた。それでも諦めず、補欠として夏休みも毎日練習に通った。その甲斐があってやっとメンバーの座をゲット!!

中学に入っても迷わず3人とも吹奏楽部にいた。パート決定までの経緯は、2004年徒然第6話西郷先生談を参照してください。・・・私と大沢はめでたく?!トランペットに!!1年生ながらにして、大沢やさとけん、細倉さん(今も青木フィルでクラリネットふ吹いてますよ!)は、3年生主体のA部門のコンクールメンバーの中にいた。
一方、私は1・2年生主体のB部門の練習をしていた。しかも、コンクールの最終メンバーにはなれなかった。その後も体育祭や訪問演奏など、まぁ、メンバーになれた事はなかった。私のトランペット人生、大沢とは雲泥の差である。かなり下手だったなー。練習は人一倍してたんだけどなー。
でも、それはある日突然訪れた!!練習を先生に見てもらった時に、一度メンバーから外された本番に出られることになったのだ。嬉しかったなぁ。頑張って練習していれば、きっと誰かが見ていてくれて、いつか報われる時が必ず来る。これが自信となった。

そして2年生の夏、初めてコンクールのメンバーに選ばれたのだ(ただ、これも曰く付きだが、それは置いておいて)。その時の自由曲が、『交響詩ローマの松』だった。この曲は私の最も好きな曲で、今回の3月19日(日)定期演奏会のメインの曲です。私にとって思い入れの強いこの曲を、青木フィルの定期演奏会で、全曲演奏できるなんて・・幸せだなぁ〜。


演奏会まであとわずか:ひとりでも多くのお客さんが『ローマの松』を好きになって欲しいな〜!
そんな演奏をしようね!

 

EPISODE2  苦悩の攻撃

悔しいね〜。
大沢の発言どうりコンクールで金賞を取ってしまった!しかも、「西関東大会にも出場!!」

彼はすごいよ!
もちろん団員が頑張ったからなんだけどね。

大沢とは小学校からのながーい付き合い。
この数年、フィルで彼とよく喧嘩をしていて、仲が悪いのかと周りのみんなに心配されてるみたい。でも、本人たちは大して問題にしてはいなかった。(と思っているのは私だけかもしれないけど・・・)彼は私に気を使っているのか!?
私はEPISODE6で書いた、あの時に喧嘩をするまで、大沢に厳しい事を言われた事がなかったのだ。私には『甘い』のだ!!(ちなみに私のことを好きだから!という事は全くない。)私も彼にはつい甘くて、いい顔をしちゃうんだよなー。

彼は、団長としていつも強気で進んでいる。怖いもの知らずの自信家で、「俺について来い!!」タイプに見えるかもしれない。でも、実はとてもナイーブで心配性なのである。常に自分は正しいのか?団員はついてきてくれるのか?という不安と戦っている。そんな時折みせる不安そうな顔や言葉に、つい私も甘くなってしまうんだよね。

だからケンカしたときはビックリしたんだけど、実はちょっと嬉しくも思ったんだ。ケンカして嬉しいなんて変なの??って思うよね。
私の中でケンカっていうのは、相手に自分の意見をわかって欲しくてつい熱くなってしまうから起きると思うの、どうでもいいと思っている相手には真剣に向き合わないんじゃないかな〜って。

だから、こんな長い付き合いでいまさら変だけど、お互い本心をぶつけ合ったことなかったから、やっと認めて貰えた気がしたんだ(^o^)/
だからあの金賞は余計に嬉しかったな〜!(反対したくせにね)

 

 

今回の定期演奏会に風の強いなか沢山のお客様にきていただきまして、ありがとうございました。

 

ホールにローマの風はふいたかな〜